式辞・講話等
(令和7年度)
(令和7年度)
新学期が始まって2か月がたとうとしています。
おとといは壮行式もありました。部活動については、今が一番充実しているときでしょう。自分に負けない、という覚悟を決めて、みんなが大会でベストを尽くしてくれることを期待しています。
ところで、5月は第1回考査がありました。結果はいかがでしたか。
成績の良かった人も、思い通りにいかなかった人もあるでしょう。けれど、本当に大切なのは、このあとどうするか、です。
定期考査で間違えた問題は、今のあなたが理解できていない部分です。点数がよくても安心せず、間違えた問題をしっかり振り返り、次に同じような問題に出合ったら確実に解けるようにしましょう。
ところでみなさん、勉強の仕方にはいろいろな方法があります。「見て覚える」「書いて覚える」「口に出して覚える」など、人それぞれやりやすい方法があるでしょう。でも、どの方法が一番良いか迷ったことはありませんか。
例えば、サッカーのリフティングを練習するとき、動画を見てコツをつかむ人もいれば、実際にボールを何度も蹴って体で覚える人もいます。あるいは、友達にコツを説明してもらって理解する人もいます。ただ、どの方法を選んだとしても、最終的にリフティングができるようになればよいのです。
勉強も同じです。漢字を覚えるとき、何度も書いて覚える人もいれば、目で見て形をイメージする人、声に出して読みながら覚える人もいます。他にも、友達と問題を出し合ったり、スマホのアプリでクイズ形式で覚えたりする人もいます。そもそもやり方に優劣はありません。大切なのは、「できるようになる」ということです。
だから、自分がやりやすいと思う方法で、どんどんチャレンジしてください。あなたに一番あった勉強法を見つけたとき、勉強の効率が上がり、あなたの夢や目標の実現がぐっと近づくことでしょう。未来を笑顔で迎えるために、今、頑張りましょう。
本日はお忙しい中、令和7年度PTA・教育後援会合同総会に御出席いただきありがとうございます。また、平素から、本校教育活動の推進について深い御理解と温かい御支援・御協力を賜り、心から感謝申し上げます。
さて、新年度がスタートして1ケ月が経ちました。1年生は、慣れない高校生活や、初めての寮での集団生活など、生活リズムは大きく変わりましたが、ようやく慣れてきたところです。
連休も明け、明後日からは第1回考査が始まります。生徒達には、しっかり準備して試験に臨んでほしいと思います。
現在の学校の雰囲気ですが、生徒たちはみんなとても明るく、規律正しく学校生活を送っています。これも御家庭での御指導の賜物と感謝します。
ここで、私からは5点お話させていただきます。
ひとつめは、山口県立大学の附属高校についてです。本校は、令和8年度から山口県立大学附属周防大島高等学校となります。そして、令和8年4月1日に在籍している生徒はすべて附属高校生になりますが、生徒が学ぶ教育課程については、入学時にお示ししたものから変更はありません。
新高校の学科編成は普通科3クラスで入学定員は90人です。そして、多様な選択科目の開設や、データサイエンス教育や探究学習の充実など、生徒の多様な進路希望に対応できるカリキュラムを提供します。また、2年次からは県大進学プログラムを編成し、育成型選抜により最大20人まで県立大学への進学が可能となります。
生徒募集については、これまでは県外から入学できる生徒数に上限がありましたが、来年度からは上限をなくして全国から生徒を募集します。
附属高校では、周防大島を舞台に、連携中学校や県立大学と協働しながら、地域社会で活躍する自立した人材を育成し、よりよいまちづくりの推進力となる学校を目指します。附属高校に関する詳しい情報につきましては、この後の講演会でお伝えします。
ふたつめは、学校評価書です。昨年度はアンケートに御協力くださりありがとうございました。令和6年度の学校評価書を本校ウェブページに掲載していますので、後ほど御確認ください。
3つめは、教職員の働き方改革の推進についてです。資料をお配りしていますが、山口県では、持続可能な学校の指導・運営体制の構築や、教職員のワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、業務の見直し・効率化、勤務体制の改善や学校支援人材の活用などに取り組んでいます。今後、配付文書や調査の更なるデジタル化など、学校から御案内することがありますので、その際は御理解の上、御対応をお願いします。
4つめは、教職員による児童生徒性暴力等相談窓口についてです。資料をお配りしていますが、県教委が相談窓口を設置していますのでお知らせします。なお、本校では教職員が生徒に接する際のルールを徹底し、定期的に研修を行っており、良好な人間関係が構築できていますので御安心ください。
最後に、保護者の皆様にお願いがあります。お子様が、この周防大島高校で、夢の実現に向けて、大きく、そしてたくましく成長できるよう、全教職員が全力で寄り添い、見守り、導いてまいります。
しかし、お子様の人間性の幅をさらに広げ、深めていくためには、学校だけではなく、学校・家庭・地域が連携して、チームとして取り組むことが大切です。御家庭におかれましても、お子様をしっかり見守り、ほめ、夢を語り、導いていただきますようお願いします。
思いをもって、愛情をこめて伝えた言葉は、子どもたちに必ず伝わります。未来あるお子様が心豊かに成長できるよう、御家庭と学校、地域がそれぞれの役割を十分認識し、協力しあって取り組んでいきましょう。
終わりに、今後とも、本校教育に一層の御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げ、御挨拶といたします。
新しい1年が始まりました。皆さん、新しい学年を始める準備、先輩として新入生を迎える準備はできましたね。
ところで先日、令和8年4月に開校する新しい高校の名称が「山口県立大学附属周防大島高等学校」に決まりました。
今年は、山口県立周防大島高校として迎える最後の1年です。皆さんがこの1年を振り返ったときに、「本当に良い1年だった」と心から言える、充実した1年となることを期待しています。
そのためには、今、この瞬間を境に、気持ちだけでなく、目に見える行動も新学期バージョンに切り替えましょう。
「目標は高く、しっかり努力」。それぞれの学年に応じた心構えをもち、目の前の一瞬一瞬を、そして一日一日を精一杯頑張りましょう。
人生には、必ずしも平等ではないことがたくさんあります。しかし、1日が24時間であることはみんな同じです。この、平等に与えられた時間をどう使うかが、あなたのこれからの人生を決定します。
自分の成長のため、ということを常に意識して、時間を有効に使いましょう。
ところで、何かにチャレンジすれば、成功しないこともあります。
そんなときは、失敗は自分の選択の結果として受け止め、そこから学ぶ姿勢が大切です。他人のせいにして、せっかくの成長の機会を逃すことなく、自分の中に原因を探し、次の成功に向けて改善しましょう。
皆さんの可能性を信じています。この1学期、そして1年間を通じて、自分自身の目標に集中し、将来に向けて着実に歩んでください。
私たち教職員一同、皆さんが成長できるよう全力でサポートします。共に頑張り、素晴らしい1年にしましょう。